2014.5.25 Mシアター
5月のマンスリーシネマは、
真正面に日本丸の帆布が翻るという最高のロケーションの当地で、
年に一度の地元のお祭り・門司港まつりもにぎわう中、
約60名のお客様に来場いただきました。
1987年公開・松竹映画「ハチ公物語」。
配給収入20億越えで、この年のナンバーワンヒットなのに、
当時の動物ものブームに乗ったとか、史実と違うとか、
劇中の犬の扱いが愛犬家にはちょっと…(笑)とか、
知らない人は勘違いしそうな評判もネットで見かけるこの映画ですが、
単なるお涙頂戴映画でない事だけは云っておきたい!
神山監督&新藤脚本の黄金コンビをはじめ、
もはや再現不可能な昭和の残照を堪能できる感動の一本なのですよ。
私個人的には、学生の頃観た「看護婦のオヤジがんばる」で、
スターが出なくても面白い映画は面白い!と知った神山監督ファンなので、
世間の評価は不当に低く感じる次第なんですが、
当日の松永室長のお話を聞いて、わずかに我が意を強くしました。
後半は当日の室長のトーク・ダイジェストを収録して、
来月のお知らせに代えたいと思います。
「映画の中で取り上げられる動物の中で、
その数が一番多いのが犬です。
動物の中で人間との付き合いが一番長いのも犬。
最初は猟の相棒として関わり、やがては軍用犬、
警察犬(麻薬探知犬)などとしても活躍してゆく中で、
この映画に出て来るハチ公は決してドラマチックな活躍をした犬ではない。
主人公に飼われる事で育った愛情から、
今の世相、愛情の不在、希薄になっている情、
そんな事をハチ公は問いかけているのではないか?
え~、実は今日はお祭りの真っ最中でありまして、
みなさんにお出で頂けないんじゃないかと大変心配いたしましたが、
おかげさまで沢山のお出でをいただき、ありがとうございました。
冒頭申し上げました通り、
6月22日に「ひばり・橋の花と喧嘩」を上映いたします。
TVなどでひばりさんの歌は今でもよく聴く機会がありますけど、
“俳優・美空ひばり”を観る事はあまり無いと思います。
(この作品では)二役なんですね。
少ないチャンスですから、
二通りのひばりさんをご覧いただきたいと選んでみました。
橋幸夫さんとのヒットソングも沢山スクリーンで、
お聴きいただく事ができるんではないかと思います。
次回も又、皆さまお出でをいただきたいと存じます。
本日はどうもありがとうございました。 (拍手)」
という訳で、今月とはうって変わって天保水滸伝パロディも楽しい娯楽編、
昭和の芸能界テイスト満載の歌謡映画「花と喧嘩」をお楽しみに!
wriiten by おりおなえ