旧大連航路上屋1周年記念イベント Part2
2014.7.21
アンサンブルコンサート ~二胡と尺八と弦楽器~

『単騎、千里を走る。』上映

7月21日の祝日、オープン一周年のイベント二日目は、 ガラリと雰囲気を変えてゲストをお招きしました。 松永文庫とはおなじみの響ホール室内合奏団に、 尺八と二胡を加えた特別編成はこの日のためのスペシャル版。 上映作品が日中合作という事になぞらえました。 難しい事は抜きにして両国の楽器の音色を存分に、 シンプルな編成と選曲で皆さんにお楽しみいただけたようです。 本来全く異なる音楽文化の上に成立して居る和華洋の楽器が、 各演奏者の素晴しい技量を得て、 当たり前のように一つの音楽を奏でる様にはただ感嘆するばかり。
元々この場所が二十世紀の歴史の波涛に洗われた地であればこそ、 澄みきった楽の音は人の愚行など知らぬとばかりに美しいものでした。 短い時間ながら充実のアンサンブルに続いては、 本日のメインイベント「単騎、千里を走る」の35mmフィルム上映。 すると開巻前に松永室長から嬉しいお知らせが。 なんと主演の高倉健さんから上映に寄せてメッセージが届いたのです。 場内に嬉しい驚きの声が挙がったのは云うまでもありません。
「松永文庫を訪れて来る皆様の心に、
和やかな記憶が留められるひと時となる事を祈念しております。」
ご自身が主演された映画の内容には一言も触れる事も無く、
文庫の活動へのエールまでいただいて、
短い中にも人柄のしのばれるメッセージが観客に披露されました。
どうやら私を含めて当日参加した全員が、
映画の始まる前に「健さん」にやられてしまいました。
最高の気分で映画に臨めたことは云うまでもありません。
二日間のイベントを終えて、いよいよ夏本番。
展示内容も毎年恒例の戦争映画特集に変わって、
8月24日には名作「ビルマの竪琴」(昭和31年・日活)のマンスリーシアターです。
暑気払いにも格好のスポット、
夏休み中のキミたちには自由研究にもってこいの松永文庫へいらっしゃい!
wriiten by おりおなえ