2014.8.24 Mシアター

 梅雨明けてからの大雨と、週末毎にやって来た台風三昧で、

なんだか夏なんか無かったみたいな8月でしたが、

夜中に鳴いてるコオロギの声はどうやら早くも秋の兆し、

去りゆく夏を惜しむこの季節、文庫は恒例の戦争映画特集のシーズンです。

 わが国で毎年毎夏の葉月・八月といえば、

誰もが昭和20年のその日に思いをはせる鎮魂の季節でしょう。

そんな季節にふさわしく、毎年文庫では戦争を考える展示と上映を企画しますが、

処変われば何とやら、戦争映画ほどその時のお国柄の出るものもありません。

 イケイケどんどんのプロパガンダから人類そのものの原罪を問う悲劇まで、

戦争映画史上さまざまな作品の中でも「ビルマの竪琴・昭和31年版」は、

日本映画が世界に誇る反戦テーマの名作といえる一本です。

当初から海外での評価も高く、大ヒットもした映画ですが

今観ると意外なほど地味で素朴な作風に驚かれるお若い方もあるでしょう。

国を超えて評価されたこのストーリーの最大の武器は、

最初児童向けに書かれたが故のシンプル、そして何といってもMUSIC!

南洋のジャングルに展開する不思議な物語は、

いわゆるマジックリアリズム的な輝きを放つ寓話めいた稀有な音楽映画になっていて、

音楽を共通の言葉にして世界の観客の心にストレートに届くド直球!

実際のところ、当時決して充分な製作体制ではなかった事も有名で、

公開に伴うトラブルの結果、市川監督は松竹を離れる事になり、

更には30年後に本作のセルフリメイクを実現までしますが、

それでも旧作は今も普遍的な評価が揺るぎません。さすがオリジナル!

9月10月のプログラムは音楽と映画の大盤振る舞いです!

まずは9月6日から、

新たに北九州市に寄贈された8000点の資料から、

中村上コレクションPART1の開幕です。

来年まで5か月・3期に亘る大企画にご期待ください。

上映イベントの詳しい内容は次回ご紹介! SEE YOU!

wriiten by おりおなえ

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