特別企画展&秋のイベント情報
マンスリーシネマとしてはお休みですが、
展示も、上映も、コンサートもてんこ盛りですので覚悟の程を。
まずはこれから来年の1月までこれまで最大の規模で、
2回の内容全入替を含む特別展示プログラムが始まります。
先日、展示開始のオープニングセレモニーが、
来賓を迎えて賑々しく行われましたのでご報告 〃 !
9月6日 展示室手前ホールにて
北九州市長 北橋健治の挨拶に続いて、
ご来賓の国立近代美術館フィルムセンター主任研究員 岡田秀則氏からは、
全国的にも稀な規模・内容の展示への期待のお言葉をいただき、
松永武室長の声にも開会に漕ぎつけた安堵の色が隠せません。
更に中村上さまご親族の中村スエ子さま、
サポーターくらぶ代表 秀一生を加えて、
テープカットが行われました。

新聞各紙、放送局の取材も行われましたので、
ローカルニュースでご覧になられた方もおありでしょう。
1992年に故人となられた中村上氏の親族のご好意で、昨年十月、
同氏が収集した8,000点に及ぶ映画資料が北九州市に寄贈されました。
莫大な量の整理分類は我らが松永室長の知見をもってしても一大難事、
凪学芸員とスタッフ一同の作業は今も続いていますが、
この度その一端を公開出来る運びと相成りました。
詳しい日程や内容については催事創庫をご覧いただくとして、
なんといっても中村コレクションの最大の特色は、
中村氏が興行の世界に身を置き、九州各地で劇場経営の傍ら、
自ら映画資料館の建設を目指して収集された資料だという点です。
昭和の映画館では芝居の興行などが行われる事も多く、
当然その資料も多岐にわたりますが、
演劇・歌舞伎から撮影所内資料、関係者サイン、業界雑誌など、
氏のコレクションはコンディションの良さも素晴らしく、
松永室長曰く、
両面に印刷された資料は2部以上保存している点等から、
あきらかに後々展示する事を想定しての収集が窺われます。
まずは邦洋画の名画ポスターの数々からお披露目。
我々も印刷物でしか見た事のない戦前・戦中のポスターが、
誌上よりも鮮明な状態でお目見えしています。乞うご期待!
つづいて今回は昨年ご好評をいただいた二つのイベントを、
月例のマンスリーシネマに変えて、今年もお届け。
# 9月21日 第二回北九州交響吹奏楽団 映画音楽コンサート
指揮;杉名信二
# 第2回オールド・シネマ・フェスティバル
10月5日 「東京流れ者」
10月13日 「警察日記」
10月19日 「紅の拳銃」
10月26日 「陸軍」
いずれも昨年催されて大好評を博したイベントでしたが、
前回は本HPが立ち上がる直前というタイミングでしたので、
内容とみなさんの反応をお知らせする機会がありませんでした。
木下恵介作品の上映に併せて、当時「はじまりのみち」公開直前で、
プロモーション中だったはずの原恵一監督が、
いきなり即席座談会に登場するという豪華なハプニングがあって、
木下作品中、原監督のフェイバリットは「永遠の人」だとか、
いろいろ伺ったんですが、また今度ね。
おーっと、それから文庫主催ではありませんが同じ2Fホールにて、
9月14日 「この世の外へ クラブ進駐軍」が上映されます。
文庫の行事じゃありませんが、
解説は松永武という人がやるそうなので(笑)。
門司港レトロ一帯で3日間にわたって催されるJAZZ イベントなので、
こちらは詳しくは門司港レトロのインフォか、B&A 門司港まで。
松永文庫でのイベントについては、
各々の催事創庫をご確認のうえ、ご来場くださいね。
10月17日には中村コレクションの展示内容は入替ですので、
くれぐれもお見逃しの無き様おいで下さい!
・・・それでは(中元すず香の声で)『See You !』(笑)
wriiten by おりおなえ