2014.9.21 スポーツニッポン 特別対談

September 25, 2014

去る9月21日日曜日のスポーツニッポン紙上で、

センターの見開き全面という破格の紙面を割いて、

我が松永文庫と室長を紹介する特集記事が組まれました。

 

 事前にお知らせする余裕が無く、

見逃してしまった方も多いと存じますが、

全面再録とはいかないまでも、雰囲気だけでもお伝えしたいと思います。

 

 記事は東京国立近代美術館フイルムセンターの主任研究員である、

岡田秀則氏を対談相手に迎えての当文庫の説明からはじまり、

氏の考える松永文庫の特色と意義へと続きます。

 

 

岡田秀則主任研究員(以下岡田)

「映画という20世紀最大の大衆文化を物語る時、それを後世へと伝えてゆくのに最も大切なものはフイルムセンターの中心事業であるフイルム収集、保存、復元です。ところが、それと同等に重要なのが映画を巡る諸資料です。それには映画を作るためのものもあれば、映画を世に届けるためのもの、また観客とじかに接する現場の映画館のものなど、それこそ多様にあります。このような様々な映画資料を残していこうという、かつてない動きの中で、松永さんの60年以上にわたり、コツコツと集めてきたものは、今こそ輝きをましています。」

 

松永武室長(以下松永)

「私はいわゆる芸能人、俳優といわれる人間の彼らの生き様や生き方に力点を置き、集めてきています。そうした点が随所に見られるのも一つの特徴でしょう。これらは日々の新聞が随分と役立っています。」

 

 

 幼い頃に病弱であった事や、

周囲の環境が遊郭で働く女性たちと親しいものであった事などが、

後に映画への想いへと繋がってゆくという室長のエピソードは、

オールドファンなら誰でも知っているあのひと、

故淀川長治氏のそれと大変よく似ているのが不思議です。

 

 

岡田

「例えば美術のことなら美術館学芸員、美術評論家がオピニオンリーダーでしょう。だが映画の専門家は在野というか、町中にいくらもいて、それぞれが深い知識と感性を持っています。映画そのものも制作、配給、興行といった事業から発展してきたのですから松永さんの言う民間伝承という言葉には説得力がありますね。そして、現在こうした映画文化の継承は、公的な機関も担うようになり、多様性が出ています。このたび、ここに寄贈された「中村上コレクション映画資料展」は特に注目に値するもので、その展覧会も松永文庫という受け皿があることで、開催できたと思います。もし、松永文庫がなかったら、資料を残す先も見つけられず、資料展も不可能だったでしょう。また他の映画関係者の遺族も、松永文庫のような資料館を知ることで、貴重な資料を廃棄せずに済むことになります。そうしたことから、松永文庫という九州での本格的な拠点ができたのは、大変な意義があります。」

 

松永

「一言で言えば、映画は民間伝承。これを、映画というのをどのように伝え、残して行くかということに尽きます。もっとかみ砕いていうと、映画は総合芸術であり、ファッションリーダーでもある。テレビを言う人もいるが、今のテレビに、それを望むのはかなり無理がある。つまり遠い過去、少し前の時代、そして現在とそれぞれの時代に生活を送って来た人たち、また今送る全て人間の営みが凝縮されてあるのが映画であり、その映画を巡る、さまざまな資料ということです。それらをどう伝え、残していくかということが、民間伝承だと思う。映画は夢と希望と冒険心にあふれて、我々が感動できるのは、そうしたことからです。松永文庫からは、そこを深くくみ取って欲しいですね。」

 

 

 今でも一日最低3時間を新聞スクラップにあてて、

「活きた資料」と格闘される室長の姿を、

サポーターくらぶの者なら誰もが知っています。

最近では手伝いと称して作業に参加する事もありますが、

邪魔しているのか手伝っているのか、怪しいものです。

そんな役にも立たない我々の事を、

「支えられてきたおかげでここ迄来ました」などとは、

勿体無いやら、面映ゆいやら。

 

 先日も早稲田演劇博物館の研究員が訪問されて、

数千枚の資料写真を接写してゆかれたそうです。

現在公開中の中村上コレクションが加わることで、

文庫の資料点数はおよそ30000点となりました。

それでも岡田研究員の仰る「受け皿」とは物心両面、

形のない人と人との出会いや繋がりのことであり、

正にその中心に松永室長の人柄があるのだと思います。

 

 とても全部を紹介は出来ませんので、

ホンのさわりだけ、まとめさせて頂きました。

文庫に来れば実物読めますので是非いらっしゃって下さい。

 

それでは今日はこの辺で。

(当然ここは菊池最愛の声で)「See You!」

 

 

wriiten by おりおなえ

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