第2回門司港レトロ オールド・シネマ・フェスティバルⅠ

今月は毎週一本ずつの連続プログラム、

その名も第2回オールドシネマフェスティバルと銘打ってのラインアップですが、

いずれ劣らぬ個性派ぞろいの露払い、及ばずながら努めさせて頂きます。

 まずは!云わずと知れた異才、若き日の野心作「東京流れ者」だ。

1966年・昭和四十一年の日活作品。四の五の言わずにご覧あれ。

清順美学と称される奇天烈な美術に、映像に酔うも良し。

若き日の渡哲也・松原智恵子のフレッシュな怪演技を愉しむもよし。

いずれにせよ問答無用の娯楽編、

因みに佐世保(だったっけ?)も出て来る地元映画でもあるのだ!(笑)

 歌謡映画、無国籍アクション、ミュージカル・コメディと、

様々な切り口で楽しめるカオスな一本ですが、勢いだけはスゴイ。

この前後の鈴木監督は「関東無宿」「けんかえれじぃ」「刺青一代」と、

好きな人には堪えられない時期でイケイケノリノリです。

微妙にわたしの世代にとっての鈴木清順は、

ルパン三世第2シーズンの監修の人だったりしますが、

本作を初めて観たのはテレビの映画劇場枠だったので、

一時間半の放送時間にあわせて(本編89分あります)、

もの凄い編集になっていて何だか話の辻褄が合いませんでした。

…のちに見直してもその印象は変わっていませんが(笑)。

 結論。こういう映画は大勢で観て、わいわい楽しむに限る。

観終わった後、頭の中で唄がグルグル鳴っている事、請合い!

個人的には松永室長の鈴木監督評が気になるところですね。

続いて次週の登場は、森繁のおまわりさん「警察日記」。

1955年・昭和三十年日活の続編も出来たヒット作。

良くも悪くも昭和の喜劇役者の方向を決めた感のある森繁の、

代表的な人情コメディ王道の一本であります。

 当然封切で観ているはずも無く再映世代なんですが、

70年代の終わり頃から邦画で始まったリバイバルブームの中、

第2回だったか、日本映画名作祭と称した洋画系での上映でした。

こういう邦画再評価の気運は、角川映画なんかにもつながっていき、

80年代以降の日本映画のムード作りになった気もします。

 芸達者でなんでも出来た才人・森繁久弥が、

結局人情芝居の巧い名優となって大成した事が、

あとに続いた日本の喜劇役者たちにとってどんな意味を持つのか。

この映画にも昭和の喜劇に欠かせない顔ぶれがズラリと並びます。

個人的には森繁ってタモリなんかに近いキャラの感じなんですがね。

さてフェス後半の紹介は次回のお楽しみ。

門司港の海は真っ赤な恋の色♪10月の日曜祭日は松永文庫でお待ちしてます!

wriiten by おりおなえ

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