2014.11.18 悲報
とんでもない大事件、というか悲報が世界を駆け抜けました。
当地は高倉氏、いや高倉健さんの地元であり、
遺作となった「あなたへ」も門司港で撮影された縁もあり、
今も回顧の声は高まるばかり、報道も追悼の特集であふれました。
同様の記事を素人の拙いペンで重ねるよりは、
ここでは健さんと松永文庫との縁を中心に書かせてください。
今年の夏の文庫一周年イベントの記事をご覧いただくと、
故人のこまやかな気遣いが思い出されて胸が一杯になりますが、
そのご縁の抑々は2年前の、
「あなたへ」の撮影中の突然の文庫来訪にさかのぼります。
熱心に資料の数々をご覧になった際の様子に松永室長は、
「お人柄ですね。決して器用な方ではないと思います。
努力家で勉強家、映画の職人を貫かれた方だと思います」
と仰います。その来訪時に室長が、
「高倉さんに来ていただいて、もう思い残す事ありませんよ」
と云うと、真顔で
「そんな事を仰っちゃあいけません!」
と、年長の健さんの方から返されたそうです。
いかにも、と思われませんか、皆さん?

その後も作品ソフトの寄贈など事ある毎に交流が続いていて、
突然の訃報には皆おどろくばかりで居ます。
「そんな人間・高倉健の人柄がにじみ出るような企画展にしたい」
という訳で、文庫では急遽追悼展示を始めています。
これから膨大な量のポスター類は順次入れ替えながら、
特に当時の広告ポスターや新聞記事は、
松永文庫ならではの質と量で展示して参りますので、
来年2月からの企画展本番にもご期待ください。
11月のマンスリーシネマは、
高倉健さんとも浅からぬ縁のあったビートたけし主演の、
「哀しい気分でジョーク」ですのでよろしく。
wriiten by おりおなえ