6月までの上映予定ほか
3月の上映は、林芙美子記念館リニューアルに寄せての「稲妻」(松竹.1967)と、
マンスリーシアター「泥だらけの純情」(日活.1967)の2本でしたが、
如何でしたか?
たまたま同年度の両作品ですが、全く違った雰囲気と味わいの、
しかし何れも往年の日本映画らしい日本映画といえる映画で、
松竹は松竹、日活は日活と映画会社ごとの個性が強かった昭和の感じがniceですよね。
「稲妻」の方では久しぶりに凪学芸員の解説で、
作品の背景などもいつもとは一味違ったご案内でした。
マンスリーの方はもはやお馴染みの我らが松永室長の名調子、
ようやく決まった6月までの上映予定も同時にお披露目されました。
5月がいつもと違う早いタイミングになってしまうので、
4月のマンスリーシアターはお休みになります。お気を付けください。
5月はGW中の6日(水曜・振替休日)の開催で、
作品は「冬の華」(東映・1978)に決定しました。
今どきシネコンが健さん追悼上映とか云ってても大抵はDVD上映ですから、
当日入場料が400円の35mmフィルムによる上映はめっちゃ貴重です!

1976年に独立した健さんが、古巣東映に戻って撮った異色のヤクザ映画は、
倉本聰の脚本やクロード・チアリの音楽などでも知られる佳作です。
まだまだ若くて渋い健さんも素敵だし、ヨーロッパ映画のような雰囲気もある、
この頃あまり見ないタイプの日本映画、というとほめ過ぎかな。
池部良をはじめ、再び叶わぬ共演の俳優陣が素晴らしいのと、
シャガール好きの方にはXXXXXXですね(笑)。
私は今観ると降旗監督よりも倉本聰の色が濃く出ている気がしますが、
倉本脚本の健さんの映画では成功している方だと思っています。
かわって6月は、以前お約束した通り「寅さん」の続きです(笑)。
今度は第2作目、寅次郎の母役でミヤコ蝶々が登場する「続・男はつらいよ」。
後に長くシリーズが続いてからの「寅さん」とは一味違った、
寅次郎がまだリアルなはぐれ者だった頃の初期作は特に必見です。
展示企画は「冬の華」の上映が終了すると模様替え、
「SF& 冒険映画資料展(洋画編)」が2ヶ月間に亘ってお目見えです。
いよいよやって来る新作スターウォーズの前に、
初公開当時の第1作ポスターがあなたを待っていますよ~!
イレギュラーな予定がありますので、くれぐれもお間違いなく。
各コーナーで確認の上おいで下さい。See you!