5月マンスリーシアター
マイトガイ小林旭の活躍、ご覧いただけましたか。
5月22日はガラリとムードを変えて、
昭和40年公開「こんにちは赤ちゃん」と参ります。
平成の世になってからは、とんと見かけなくなってしまったが、
昭和の頃、歌謡曲の大ヒット作と云えば映画化・ドラマ化が常でした。
勘違いしやすいのが、当時のはただの主題歌とか挿入曲とかではなく、
その曲そのもの、いわば世界観の映画化といえるものが寧ろ主流で、
なかにはタイトルだけでその曲自体は使われてない等という珍品まであるが、
そこには実に当時の芸能界の「大人の事情」が伺われる類のお話なのだ。
そして「こんにちは赤ちゃん」も実は東宝・日活の両社が映画化している。
昭和39年の日本レコード大賞受賞した梓みちよが主演した東宝版と、
今回ご紹介する日活版なのだけれど、
当然ながらストーリーも出演者も違う両作品なのに、
赤ん坊をめぐるホームドラマという枠組み故なのか、
結果どちらも各社の個性の反映された賑やかなコメディとなって面白い。
機会があれば見比べてみてください。
東宝が製作:渡辺晋(つまり梓の所属するナベプロね)なら、
日活は原作:永六輔/中村八大(こちらは作詞作曲者)、
協賛メーカーが明治乳業と森永乳業で、
劇場公開日が昭和40年3月20日と2月23日と、
まあ火花バチバチの大人げなさが如何にも昭和であります。

さて 〃 日活版。ポスターなんかには吉永小百合がでっかく出てるんですが、
和泉雅子や山内賢、杉山俊夫、芦川いずみなどの集団ラブコメといった体で、
外国航路の船員と港町のホテルの娘なんて配役が、まさに日活!て感じ。
ことしのGWは特に文庫イベントには注力せず、一般業務の毎日です。
勘の良い方はお気づきでしょうが、その後がちと大変そうなので…www
資料室のイス・テーブルも増えましたので、ゆっくりご観覧ください。
個人的にYOUTUBEに手持ちの映像など少しずつUPする予定DEATH。
お暇な方は「おりおなえ」で検索してみてね~www