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年末年始の上映スケジュール

8月は硬派のドラマが光る名作「地上より永遠に」とチーム一期一会「いのちをみつめて」、ひと月置いてスクリーンミュージックコンサート、そして先月はシリーズ第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」の出番と相成りました。皆々様ご機嫌は如何でありましょうか、久方ぶりのお目見え、おりおなえで御座います。・・・え、お前は誰だ? うわぁ、つれないお言葉・・・www

 え~、気を取り直して参ります。前作「柴又慕情」の回でも書きましたが、シリーズ最初の絶頂期に向けてこの辺り数本の寅さんの恋模様、初期の頃と比べると大きな曲がり角で、何と寅さん、告られました。それも八千草薫さんに!最初の頃の寅次郎からは考えられない展開・・・しかし山田洋次監督が世に送り出したこの愛すべき風来坊は、とっくの昔に皆さんの心を捕まえていませんでしたか? 

近くにいると大変そうだが憎み切れないロクデナシ、何だかそんな風に寅が見えてくる。あんな奴でもいい嫁さんもらえば何とかなるんじゃないの、誰か良いヒトいないか知らん? なんか観客みんなが近所のお節介な小母さんみたいな気分、こんな或る意味での理想郷を造形した映画スタッフには拍手を送りたい。

…となれば、寅に心を寄せるマドンナが現れるのは謂わば必然だったと思います…が! ここでシリーズは新たなミッションを背負う事になるのですが、それが何なのか、それは来年1月28日にお贈りする「男はつらいよ 忘れな草」でご覧下さい!

 そして一年の締めくくりは世界の喜劇王にご登場願いましょう。おまけにこの日はクリスマスイブ。誰にとっても最高の年の暮れになりますよう、未来に向かって歩きはじめる恋人たちのお話を選びました。1936年のアメリカ映画「モダンタイムス」は世界中を笑わせたチャールズ・チャップリンの代表作の一つ、どこの誰でも、いつでも可笑しい、問答無用の喜劇(昔はコメディをこう呼びました)の名作を自信を持ってお勧めします。

日本ではなんと戦前の昭和十一年公開、今から約80年前の映画がそんなに面白い訳がないって? この映画を初めて観る人は、それも是非あなた自身で確かめて。いったい80年で世界と人間と映画がどの位進歩したのか、しなかったのかをね。

浮浪者と孤児のカップルが仕事も家も無く、犯罪を繰り返しては社会の底辺を彷徨う、不埒で反社会的な物語?はSNSなら炎上必至だろうか・・・イヤな渡世だなぁ、全く!

とにかく特に古い映画は見慣れなくて、という貴方に特におススメ。何の問題もありません、何しろ地球上のあらゆる国のあらゆる文化の人々に遍く愛され続ける正にマスターピース。名作と呼ぶに相応しい笑いと感動の一本が今年を締め括ってくれる事だけはお約束出来ます。

私はといえば、ちょうど学生の頃に東宝東和がチャップリン映画をまとめて再公開してくれて、「街の灯」「黄金狂時代」「独裁者」等の名作たちを観た世代、勿論 本作もその時観ました。コレを初めてこれから観るなんて、なんてうらやましい!

本当は10月のスクリーンミュージックコンサートも、11月のライブシアター2017白象くん公演も、み〜んなお伝えしたい処ですが、広島グリーンアリーナの衝撃が凄すぎて今の私にはこれが精一杯であります。も一度年越しのご挨拶申し上げる予定ですので少々お待ちを。今日はこれにて、See You!

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