May 27, 2017

4月のマンスリーシアター、

準備の椅子を使いきり増設するほどの入場者数となり、

スタッフ一同喜ぶと共に「さすが名作の威力!」と感心しきり。

確かにオリビエの伊達男っぷりなんか見てしまうと、

ここ三十年くらいの映画の男と比べるのが嫌になっちまいますな。

一段と作品選定に張り切らなくては、と皆に元気をいただきました。

開場前の列の方々と少しお話しさせていただき、初めて来場頂いた方や、

作品を「レベッカ」とご存じの上での参加された洋画ファンの声を伺いましたが、

市の公報でご覧になっていらっしゃったご夫婦のご意見など、

日頃の広報活動に参考になるお話し多数あ...

April 23, 2017

ヒッチコック通なんて古手の映画ファンには掃いて捨てるほど居たし、

わたしも正直それほどのヒッチコキアン(と昔は云ったのだ)などとは、

とても口幅ったくて言えないんだが、先日の「第三の男」同様に「レベッカ」もまた、

今現在でも映画史に燦然と輝くマスターピースである事は認めざるを得ないだろう。

物事を時系列に沿って考えられる人なら、この映画のあらゆるディテールが、

今なおサスペンスを売り物にする世界中のミステリー仕立ての物語の中で、

絶対必要条件の如く繰り返され続けているのを簡単に見つけられるはずだ。

 華麗な上流階級の生活とその裏側、前妻の謎の死と...

March 3, 2017

去る平成29年2月9日木曜日、北九州市のリーガロイヤルホテル小倉にて、第49回北九州市民文化賞の表彰式が催されました。

昨年の第25回日本映画批評家大賞「特別賞」、平成28年度福岡県地域文化功労者表彰に続いての市民文化賞受賞であり、

松永室長にとってはご父君・松永美吉氏に続いて親子二代の受賞となります。

この慶事に多くの発起人が集い、松永室長トリプル受賞お祝いの会をという訳で、受賞当日、会場をステーションホテル小倉「飛翔の間」に移しての宴が開かれました。

おなじみ北九州シネマサロン実行委員長 木戸聖子の司会進行で賑わう中、多くのご来賓の方々...

March 3, 2017

「純情篇」「奮闘篇」そして「寅次郎恋歌」、トラトラトラなんちって・・・

ちょっと油断しているとマンスリー・シネマの原稿、寅さんが書けていな~い!

・・・と言ったって「寅さん」が3本? 同じようなもんじゃないの?

Non,non,non,なめちゃいけません。たかが寅さん、されど寅さん。

11月マンスリーから断続的にお目見えの寅さん、第6作からの3作品にあたり、

シリーズが予想を超える人気を背景に、次々と本数を重ねる時期に入ってゆきます。

この時期、長く続くシリーズの中でも繰り返し登場する人物やエピソード・ギャグ等が、

あちこちに登場してきます。と同...

February 24, 2017

長谷川伸という名は、時代劇の古典と縁のない若い人たちには、

もはやなじみの薄いものになりつつあるかもしれないと思う。

わたしの場合は小学生の高学年の頃放送された「長谷川伸シリーズ」。

西村京太郎、戸川幸夫、平岩弓枝、山手樹一郎、山岡荘八、池波正太郎らの師であり、

乱歩や不木とも交流した大衆文学の父と言われる大作家である長谷川伸ですが、

わたしの幼い頃のテレビの世界でも絶大な存在感を持ち、

大人たちが夢中になっていたTV時代劇の多くに、

「原作」という一枚看板を掲げていたこの名前をよく覚えています。

とはいうものの私とて長谷川伸と同じ天を戴いた期間は...

February 4, 2017

オールドファンには何の説明もいらないでしょうが、世に名作と呼ばれる映画数あれど、「第三の男」ほど長い時間愛され続けている作品も珍しいでしょう。

もっと前の、戦前の映画にもそんな作品が無い訳じゃありませんが、「第三の男」のように今現在のドラマにも直接影響を与え続けている、現役の面白さを誇れる作品となると、正直そう多くはないと私も思っています。

製作から70年近くの時が流れているとは思えぬほどのリアルなサスペンスは、決して現代の観客から見ても色褪せてはいないし、30年以上前に私が初めて見た頃には既に世界的な名声が定まった状態でありました。お...

January 1, 2017

寒さもいよいよ本番、だいぶフライング気味だった初雪はともかく、

例年どおり年内の積雪の行方が気になる時節になりました。

ずいぶん遅れましたが過日のコンサートのレポートをお届けします。

 それにしても我ながらダダ遅れのタイミングですが、全ては私の遅筆ゆえ。

まあ備忘録以外の価値などありませんので気楽にご笑覧ください。

 松永文庫恒例の地元ミュージシャンによるオリジナル企画コンサート、

今年も誰に頼まれた訳でもないのに過剰に凝った構成と中身で回を重ねるこのシリ

ーズですが11月19日土曜日、幸い天気にも恵まれて、ここ旧大連航路上屋2Fホ

ールで催されま...

November 28, 2016

大変多くのご参加をいただきましたシンポジウム、地味なテーマにも関わらず充実した内容となりました。

当日は多忙なパネリストの皆さんのこと、あわただしく打ち合わせや挨拶を交わされると、また次の催しへの移動やミーティングへと、お寛ぎいただく暇もありませんでした。せめて有意義だった当日の内容をブログに残せればと思います。

今回は東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員の岡田秀則氏のパートから。

題して「ノンフィルムの時代~全国の映画資料保存状況と松永文庫の意義」です。

岡田:

『岡田と申します。今日はお集まりいただきありがとうございます。

上田さん...

November 28, 2016

前回に引き続いての10/15 シンポジウムのまとめ&採録であります。

凪学芸員による中村上コレクション寄贈の顛末に続いて、今回は日本大学芸術学部非常勤講師で映画史研究者でおられる上田学氏の発言から参りましょう。

尚、コーディネーターと司会をお願いしたのは北九州市立大学文学部教授の真鍋昌賢氏です。

真鍋:

『 凪さんどうもありがとうございました。

中村さんと松永さん、似てるんじゃないかというお話しがありました。ちょっと面白いところだと思うんですね。

一つは非常に幅の広いコレクションだと。リンクする周辺の芸能なんかにも目を配っているというところ。

も...

October 18, 2016

10月15日今秋の目玉企画シンポジウムに多数のご来場アリガトウ!

かねてから後進の育成・文庫の基礎固めに腐心してきた松永室長の

希望通り、今回の企画は凪恵美学芸員をはじめとする室長以外のスタッフの手によって、一切が計画され、実行・開催に漕ぎつけたもの。

冒頭で室長がうれしそうにそんな経緯を説明して初めてのシンポジウ

ムは幕を開けました。もったいないので、数回に分けて、発言の大要

を採録&まとめでお届けします。文責は不肖おりおなえ、

まずはOPの凪学芸員パートから☆

真鍋:

『天候に恵まれまして、我々が予想していた何倍もの方にご来場いただき、大変喜ん...

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