文学作品は、スクリーンでどう生まれ変わったのか。
小説などの文学作品は、映画として映像化されることで、新しい形の物語として人々に親しまれてきました。
ページの中で描かれていた人物や風景は、俳優の演技や映像、音楽によって具体的な姿となり、物語の魅力をより豊かに伝えてくれます。
本展では、近代文学の名作から現代作品まで、日本文学を原作とする映画を時代の流れに沿って紹介します。
同じ作品でも、映画が制作された時代や作り手によって表現や雰囲気は大きく異なります。
映画化された作品を見比べることで、その時代の空気や映画表現の変化もうかがえるのではないでしょうか。
なお、本展示は文学作品の映画化をテーマとしたシリーズ企画の第一弾です。
秋には、外国文学を原作とする映画を紹介する「読む物語から観る物語へ PART2」の開催を予定しています。
当館所蔵の映画ポスターや関連資料など、多様な映画資料を通して、文学作品が映画として生まれ変わる魅力をご覧いただければ幸いです。
◆展示概要
本展では、日本文学を原作とする映画を、作家や作品が生まれた時代ごとに紹介し、「読む物語」が「観る物語」へと変わっていく過程をたどります。
展示の最後には、同じ文学作品が時代を超えて複数回映画化された事例を取り上げます。
作品を比較しながら、映画表現や時代ごとの解釈の違いにも目を向けてみてください。
展示構成と展示ポスターの一例
① 近代文学の文豪たち ― 読み継がれる名作の映画化 ―
川端康成「雪国」(1957)・樋口一葉「にごりえ」(1953)・夏目漱石「それから」(1985)
② 時代を映す作家たち ― 昭和から現代へ広がる物語の映画化 ―
水上勉「飢餓海峡」(1964)・松本清張「砂の器」(1974)・赤川次郎「探偵物語」(1983)
渡辺淳一「失楽園」(1997)・湊かなえ「告白」(2010)・池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(2018)
③ 同じ物語、違う映画 ― 再映画化でたどる表現の変遷 ―
横溝正史「犬神家の一族」(1976/2006)・小松左京「日本沈没」(1973/2006)
展示資料総数189点 (映画ポスター61作品・タイトル175作品を含む)を無料でご覧いただけます。




